子どもが打ち込んでいることにアツくなれないママへ。私もです(でした)。


『子どもが頑張っていることに
 自分がアツくなれない。』

ずっとそう思っていたんだけど、
こんなこと、誰にも言えないし
頑張れない自分を責めてしまう。

そう思うのはきっと、私だけじゃない。
勇気をだしてこの記事を公開します。

次男が幼稚園生の頃から続けてきたサッカーに
これまでまったく興味がわかなかった
私(ひとり親です)の話です。




私は運動することが好きではないので
スポーツとは距離を置いて生きてきました。
「汗を流す」ことの気持ち良さを知ったのも
ここ最近です。ほんとに。

特に、球技に関しては、本当にやりたくない。
ドッヂボールのいったい何が楽しいのだ?と、
子どもの頃、学校でのレクがあれになると
本当に苦痛でしかなかった。
今でも理解に苦しみます。

スポーツ観戦も興味がありませんでした。
昔付き合っていた人に、私との予定(先約)よりも
スポーツ観戦を優先されたことがあって
ドン引きしましたね… (遠い目


トーナメント表とリーグ表も
区別はつくけど、よくわからない。
そんな私のもとに生まれた次男は、
幼稚園の頃から、
本人の希望でサッカーを習い始め、

この夏、中学校最後の総体で勝ち進み、
県大会まで行きました。
これは次男が通う中学校創設以来の快挙だそうで
みんなが応援してくれていました。


***


次男が小学校低学年の頃にはすでに
当時の夫とは別居していたので

私はひとりで
訳も分からずに(分かろうともせずに)
サッカーという競技に付き添ってきました。

↑小5の時。

極寒な冬。死ぬほど暑い夏。
大会があれば
土地勘のない地方のグランドに赴き、

屋根もない屋外でひたすら耐え
待ち続けなければいけない時間。
父がよく車を出して一緒に来てくれたので、
父のサポートなしでは本当に無理なことでした。

試合が終わり、家に着いたら、
砂まみれの物を片付け、ひたすら洗濯をして
家の中は砂だらけ。
あたりまえの日焼けに、
追い打ちをかけるような花粉症の時期は
重症化して、頭痛や眩暈が止まらず

外に居続けた疲れは翌日も根深く残り、
翌日から何事もなく始まる平日(フルタイム勤務)は
吐きそうになりながら出勤したものでした。

そもそも、私は大きい声を出すことが
とてもストレスなので
サッカーの応援に声を張ることもつらすぎるし

とにかく、

潔癖でインドアで
スポーツの習慣がない私にとって
「観戦」というのは、
苦痛でしかありませんでした。


こうして文字にすると、
「みんながやってることじゃん」
「それくらい我慢しなよ」
「子どもが頑張っているのにそんなこと言うなんて」と
思われる方もいるかもしれませんが、

こういうママもきっといるはず。

と思って、このブログを書いています。


そしてさらに、

時を同じくしているママ達が
私にとっては「苦痛な時間」を楽しんでいたり、
たくさんの道具を持ってきて、
まるでキャンプに来ているようにイキイキしていたり
やる気が漲っているのを見ると

非常に眩しくて

だからといって、
「自分も楽しもう!」
という気持ちにもなれなくて

サッカー大会の応援に赴くというのは
私にとっては

「自分は本当にダメな親なんだな」と、
劣等感』を感じるイベント
でしかなかった

のです。


完全にアウェイ。
それが私にとってのサッカーの会場。


そんな私でしたが、
今回の総体で上位になっていくにつれ会場も広くなり
保護者が会場に見に行くことも出来るようになってきたため
7月は数回、観戦しに行きました。

『中学校最後』という気持ちが背中を押してくれました。

見に行ってみたところ、
中学校3年にもなるともう、大人のプレーを見ているようで


迫力も、スピードもあって、驚きました。

幼稚園の頃は
みんなで集団になって、
ひとつのボールを「わーーー」って追いかけているだけだったサッカーが

小学校の頃には
メンバーと意思の疎通をしたい、できない、
という葛藤を感じられて

今回、中学3年生になった彼らのプレーは
「ポジション」の意味はもちろん、
色々なケースを想定していることも、
仲間を信頼している、ということも
試合から伝わってくるようになって

感動しました。

メンバーも、
小学校の頃からずっと一緒にやってきている子達も多いので
「みんな大きくなったなぁ」と、感動もひとしお。


そう思った時に

観戦の面白さは、
人それぞれで良いのだ。

と気付きました。
(実弟には「歳取ったな」と言われました笑)


スポーツそのものを楽しむもよし、
選手の成長を楽しむもよし、
広いグランドを見渡してボーッとするだけで
応援に声を張らなくてもいい。

私はこの中の2番目なら楽しめる、と、
次男がサッカーを始めて9年で、ようやく気付きました。

試合開始前。
曇天の中、人工芝にあぐらをかいて
ストレッチをしました。気持ちよかった。


子ども達を「見ている」だけで十分。


でも、それだと
ママ達の中で浮いてしまうのでは?
と思われるかもしれません。

確かに、私は浮いていると思います。

でも、私のように遠巻きに見ている人は
ほかにも必ず居ます。
同じ雰囲気をなんとなく察知して
それなりに話が弾んでいくものです。

自分達が子どもの頃、
女子のグループが色々あったように
大人になっても、女子のグループはあります。

入りたいグループがあるならば、
努力するしかないのです。
これはもう、女である以上、
一生付きまとうものだと思っています。

私はそこに、自分の大切なエネルギーを注ぎたくないので
自分から輪に入っていくようなこともしません。
というか、できない。笑


***


子どもは子どもだし、
私は私。別の人間です。
私だけの子どもではない。血は強い。

私が弾くピアノに
次男が興味を示さないように

子どもの好きな事に
親がアツくなれないことがあるのは
仕方ないと思うのです。

無理する必要ない。
自分にとってストレスなことをしている姿が
子どもに良い影響を与えるとは思えないですよね。


親の義務として、
カネが必要な時は出す。
食料が必要なら用意する。
足が無ければ車を運転する。

というスタンスでここまできましたが
強がりでもなんでもなく、後悔はありません。

なぜなら
私にとっては、当時できていたことが精一杯だった
ということには変わりないし、
本人が、心の底から好きで、やりたいことならば、
ずっと続くし、
上達する手立てを自分で見つけてくる
ということが分かったからです。


「朝早く起きて、
 お昼に食べるものやおやつ、飲み物の準備をして
 一日中、外にいる。」


運動部の子どもをもつ親なら
それくらい当たり前で
最低ラインなのかもしれないけれど

私にとっては、ものすごくハイレベルなことで、
こなすだけで精一杯だった。

寄り添い方も、達成できるハードルの高さも
人それぞれで良い。と、
この9年で、思えるようになりました。


***


先日の試合終了後、
次男が、応援席にいた私に
フィールドで手を振ってくれました。

もう嬉しくて笑
家に着いた時に
「手振ってくれたの、めっちゃうれしかった!」
と伝えたら

「ファンサだよ、ファンサ。」
※「ファンサービス」の略語




・・・・はぁ?
勘違いすんなしw


というやり取りができました。笑


県大会では敗退してしまったけれど
「やり切った!」と言い切った次男を誇りに思います。
かっこよかった。

一時は、友達とたくさんのトラブルもあって
本人が学校に行けない時期や
親同士が気まずくなることもあったけど
続けていてよかったね、って心から思いました。


子どもの「夢中になっていること」に
「気持ち」を打ち込めなくて、
友達に相談したりしていたけれど、

どのような関わり方でも
周りのみんなのようにできなくても

その時の自分にとって精いっぱいだったなら、
大丈夫。

あの時の私に、
「やりたくない。行きたくない。そりゃそうだ。
 あなたの好きな事じゃないもんね。」
って言ってあげたいです。

子どもが好きなことにアツくなれないママ。
その気持ち、本当に良くわかります。

どうか、
ご自分を責めることなく、日々を過ごせますように。

子どもは、子どもの人生。
私達は、私達の人生♪



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