次はなんの曲にしようかな‥ (おまけ:ピノ・ノワール)

発表会を終えて

ピアノに向かう時の緊張感が
すっかりなくなっております。苦笑

私なりに必死に頑張ってきた毎日を経て
やり切った(出来に満足している、という意味ではありません)
と思えた本番だったので、

今この、プレッシャーから解放されている時期は心地よいけれど
そろそろ曲を決めて、いつあるか分からない「次」に向いたい、と思い
選曲をしようと試みた週末。

あっちゅうまに途方に暮れた。笑
積みあがっているのは、ほとんどが、
ちょっと手を付けて、頓挫した曲。

・ブラームス Op.117
・ブラームス Op.118
・ベートーヴェン ピアノソナタ14番(!)
・ベートーヴェン ピアノソナタ30番
・ショパン バラード3番
・ショパン ソナタ2番
・シューマン=リスト 献呈
・ドビュッシー 喜びの島
・ラヴェル 道化師の朝の歌

めちゃくちゃでんがな・・
まったくミーハーな選曲ばかりで
底上げをしようという気持ちが伝わってこないですね。
曲を羅列して気付く。

***

思いあがっているわけではなく、
先述した「底上げ」というのは、
テクニックを教本で鍛え直そう、とか
『弾きたい曲』を弾くために、
「その曲を弾く前にあの曲とこの曲をやらないと・・」
っていうことではありません。

私の手には腱鞘炎があるので、無理をすると痛みで教えてくれます。
体のクセは、そう簡単に治るものではないので、
技術が足りなくて弾けないところは、
曲の中で練習して弾けるようになろうと思っています。

また、
ただでさえ、時間が無くて弾けない日々。
平日は在宅勤務(週2)の日に30分弾ければ良い方なので、
41歳でイチからやってたら、
弾きたい曲を弾けないまま、一度きりの人生が終わっちまいます。

先述した「底上げ」は、
「作品の経緯(いきさつ)を知る」ということ。

たとえば、本(もちろん絵本でも)を「読む」だけなら、
文字が読めて声が出れば、誰にだってできる。

でも、聞き手に「感動」を与えるには
抑揚もつけて、声色も変えて、
フィジカルに聞こえる部分は工夫する必要がある。

語り手が、その本をどう理解して、
作家の人生をどこまで掘り下げているかによっては、きっと、
もっと伝わるものがあるはず。

ピアノも同じ。
鍵盤を押して音が出るだけなら、
自動演奏で良いんです。

上に羅列した曲からは
「こういうのが弾きたい」という着地点すら、伝わってこない。
「みんなが知ってるから」「有名だから」というものばかりで
自分に「どうしたいの?」って問いたい。
これでは、底上げに繋がらないな、と思うのです。

あぁ、どうしようかなぁ。
って悩む時間も楽しいんだけどね。
どっちにしても、ちょっとブレすぎ。笑

先生は
「試すうちに心とフィットした曲に取り組んでください」
と言って下さったので、
色々試して、その時が来るのを待ちたいと思います。

本当は、自分が練習するものをカタに嵌めたい。
子どもの頃、ハノン、ツェルニー、ソナチネを弾いて、
ひとつだけ、発表会用の背伸びした曲を弾いていた頃のように。
(子どもの頃は練習なんてほんとにイヤだったのにね笑)

もちろん、そんなことも今はできそうにないので
できるだけ効率が良いと思う方法を色々やってみます。

ずっと続いている練習メニューは、バッハの平均律。
誰にも見えない自分の芯にしたい。
これからも、ゆっくり丁寧に続けたいと思います。

***



以前、ユニモちはら台の中にある輸入食品のお店「Jupiter」で
母に買ってもらったピノ・ノワールを開けました。

ピノ・ノワールは育てるのが難しい品種ということもあって
あんまり安いのは、ハズレてしまうことも多い。
これまでにも、何度か失敗しています(・_・;)
私の経験上(と言ってもたかが知れていますが)、
この品種は、2500円以上出さないと、なかなか当たりません。

買ってもらったこのワインは、当たり!
チャーミングなルビー色から伝わってくるとおり、口当たりは柔らかく
含んでいる間も、どこにも引っかからずに
一口ごとに嫋やかな香りを残したまま、のどを通り過ぎました。

私の血となり骨となる(ならない)。



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